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JavaScriptの繰り返し処理の基本とメソッド

JavaScriptの繰り返し処理の基本とメソッド
公開日:2024年11月4日
最終更新日:2024年11月4日

JavaScriptには繰り返し処理(ループ)を行うためのさまざまな方法が用意されています。この記事では、基本的なfor、while、do…whileループから、配列操作に使われるforEach、filter、mapなどのメソッド、そしてループの制御に使われるbreakとcontinueについて、サンプルコードと共に詳しく解説します。

目次

forループ

forループは、繰り返しの回数が明確に決まっているときに便利です。一般的な構文は次のとおりです。

for (let i = 0; i < 5; i++) {
    console.log(i);  // 0から4までの数値が出力される
}

この例では、変数iが0から始まり、iが5未満である限り繰り返し処理が行われます。iは毎回1ずつ増加します。

whileループ

whileループは、条件がtrueである限り繰り返し実行されます。終了条件が事前に決まっていない場合に使われることが多いです。

let i = 0;
while (i < 5) {
    console.log(i);
    i++;
}

この例では、iが5未満である限りループが続きます。iが5以上になるとループが終了します。

do…whileループ

do…whileループは、最初に条件チェックを行わず、必ず一度はループ内の処理が実行される構造です。

let i = 0;
do {
    console.log(i);
    i++;
} while (i >= 5);

この例では、iが5以上である限りループが続きますが、do…whileは最初に1回実行されるので、条件が満たされなくても1度は実行されます。

break文

break文は、ループの実行を強制的に中断し、ループを完全に終了させるために使用されます。条件に応じてループを終了させたいときに便利です。

for (let i = 0; i < 10; i++) {
    if (i === 5) {
        break;
    }
    console.log(i);  // 0から4までが出力され、iが5のときにループ終了
}

この例では、iが5になるとbreak文が実行され、ループが終了します。

continue文

continue文は、現在のループをスキップして次の繰り返しに移行するために使用されます。特定の条件下で処理をスキップしたいときに便利です。

for (let i = 0; i < 5; i++) {
    if (i === 2) {
        continue;
    }
    console.log(i);  // 0, 1, 3, 4が出力され、iが2のときはスキップ
}

この例では、iが2のときにcontinue文が実行され、そのループはスキップされて次のループに進みます。

forEachメソッド

forEachは配列の各要素に対して一度ずつ関数を実行します。これは、配列の各要素を処理するための簡潔な方法です。

const fruits = ['apple', 'banana', 'cherry'];
fruits.forEach(function(fruit) {
    console.log(fruit);
});

この例では、配列fruitsの各要素が順番に出力されます。

filterメソッド

filterは、配列の各要素に対して条件をチェックし、その条件を満たす要素のみを含む新しい配列を作成します。

const numbers = [1, 2, 3, 4, 5];
const evenNumbers = numbers.filter(function(number) {
    return number % 2 === 0;
});
console.log(evenNumbers);  // [2, 4]

この例では、配列numbersから偶数のみが抽出され、新しい配列evenNumbersが作成されます。

mapメソッド

mapは、配列の各要素に対して関数を適用し、その結果を新しい配列として返します。配列の各要素を変換する際に便利です。

const numbers = [1, 2, 3, 4, 5];
const squaredNumbers = numbers.map(function(number) {
    return number * number;
});
console.log(squaredNumbers);  // [1, 4, 9, 16, 25]

この例では、配列numbersの各要素を2乗した新しい配列squaredNumbersが作成されます。

まとめ

JavaScriptにはさまざまな繰り返し処理の方法があり、用途に応じて使い分けることでコードの可読性や効率性を向上させることができます。forループやwhileループなどの基本的なループから、forEachやmap、filterといった配列操作に便利なメソッドまで、各構文やメソッドを理解し、適切に活用することで、より効果的なJavaScriptのコーディングが可能になります。また、breakやcontinueを使用することでループの流れを柔軟に制御できるため、条件に応じた処理も実現できます。

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